4号機時代の思い出 『幼馴染からノリ打ち仲間へ』 その70 SA君が盛大にやらかす
- 2021/07/09
- 08:04
※ヒラ打ちとサクラ活動のお話を並行して進めていきますので
時間軸が多少前後する事もありますのでご了承ください。
⇩過去のお話はこちらからどうぞ
リンク:前回までのお話
⇩登場人物の紹介はこちら
リンク:主要登場人物まとめ
最近は”東京卍リベンジャーズ”という
”タイムリープ系不良漫画”
が流行っていますが

©講談社
・・・僕が中学生の頃にも”特攻の拓”という不良漫画や

©講談社 サキヒロト
”湘南純愛組”などの不良漫画が流行っていまして
当時の若者に多大な影響を与えていました。
・・・僕が若い頃の不良漫画は
リーゼントやニグロに鉢巻を巻いた登場人物が多かったのですが

©講談社 特攻の拓
・・・現在の不良漫画は小綺麗な格好をした登場人物が多いですよね
当時の漫画よりもロン毛の不良などが多いと個人的に感じています。
僕は”東京卍リベンジャーズ”の作者が好きで
”東京卍リベンジャーズ”以前に連載されていた”新宿スワン”をヘビーに読んでいましたので
その流れで”東京卍リベンジャーズ”も連載開始当初から読んでいるのですが
最近の”東京卍リベンジャーズ”は風呂敷を広げてすぎてしまって
中々ついていくことは出来ません
そんなところに自分の加齢を感じているのでした・・・
・・・僕が中学生の頃には
”特攻の拓”に憧れた勘違い少年が量産され
パンチパーマをあてるとまでは行かないまでも
制服を改造した不良が数多く存在していました。
・・・しかし、そんな不良たちは
実はカッコだけで中身が伴わない人が多かったのです。
・・・不良なんて大体ダサいですよ
彼らは群れを成すことによって外界からの攻撃から身を守り
外見を厳つくすることによって戦いを未然に防ぐ
チキンな輩が多いのです。
そして、普段から攻撃的な人間ほど
ディフェンスターンになった時には防御力の無さが露呈してしまいますので
”不良からいじめられっ子にクラスチェンジする”
なんて人間は履いて捨てるほど居ました。
・・・当時、実際にあったエピソードを紹介すると
それは仲間内で”揮発性塗料のテイスティング”をしていた時の事でした
彼らは様々な塗料を入手し
その匂いをかぎ分けるという趣味を持っていたのですが
そんな行為を繰り返していると
時に、警察の厄介になる事もあるのです。
・・・皆さんは警察に捕まった不良がどんな行動に出ると思いますか?
多くの人間が考える不良像は
「仲間を売るわけにはいかねえ、口は割らねえぜ!」
という、男気がある不良を想像すると思いますが
実際にはそんなことは全く無いんですよ。
・・・彼らの多くは不良を演じているだけで
メッキの下に隠れているのは”臆病な人間”です。
多くの不良は警察に捕まると
自分の身の可愛さから仲間を売り
悪戯をしていた時にその場に居たメンバーを警察に売ってしまうのでした。
・・・しかし、日本では”司法取引”は認められていませんので
素直に取り調べをしたことによって叙情酌量の余地がある事が認められはしますが
それ以上に失ってしまう仲間の信頼の方が大きいので
捕まった時に仲間を警察に売った不良は
それ以降いじめられてしまう事が多かったのです。
・・・そして、僕が知っている仲間を売った不良の末路は
当然、不良グループからは相手にされないようになりましたし
今までいじめていた真面目な子たちの輪に入る事も許されませんでしたので
いつの間にか地元から姿を消していたのでした。
・・・そして、僕の周りにもそんな弱い人間が沢山いまして
ノリ打ち仲間のSA君もそんな部類の人間でした。
SA君は普段から攻撃的な人間でして
中学生の頃の彼は
すぐに人を殴ったりしちゃう部類のウザい人間だったんですよ。
・・・ほら、居るじゃないですか
「肩パンしようぜwww」
とか言ってきたり
ブルースリーの映画がテレビで放映された翌日に
前日にテレビで見て習得した技を試したがったりする子・・・
・・・とにかく、SA君はそんな部類の人間だったんですよ。
僕はSA君と共に育ってきたんですが
無意味に人を殴ったりする事はさすがにサムイと思っていました。
・・・そういった類の人間が起こす行動は
誰かに自分の力を見せつけたいからなのでしょうか?
それとも、攻撃的な人間を演じることによって
外敵を寄せ付けないようにするためなのでしょうか?
なんにせよ、当時の僕はそんなSA君の行動を
”小さな犬が威嚇している”
ように感じていたのでした。
・・・そんな臆病なSA君の情けなさが初めて露呈したのは
隣の中学校との対外試合の時の事でした。
当時、僕が通っていた中学校は
バカが他の学校よりも多かったので
その地区では幅を利かせていたんですよ。
・・・そんな訳で、普段から僕らは他の中学校を舐めていたのですが
ある時
”深夜のゲオの乱”
という事件が起きてしまいます。
・・・僕の住んでいる地域は田舎ですので
深夜になるとゲオの前でプラプラするしかなかったんですよ
まるで街灯に群がる蛾ですよね。
そんな生活を繰り返していると
同じくゲオの前にたむろしていた他校の生徒と出くわすこともあったのですが
そんな時に事件は起きてしまいました。
・・・まず、最初の事件は
僕の幼馴染であり17歳でホスト界に身を投じたS君と
同じ中学校に通うバンドマンがゲオの前にいた時に
どういう訳かS君の機嫌を他校の生徒が損ねてしまい
S君が3人ほど血まみれにして
その場を逃げ去ったんですよね。
・・・しかし、事件はそれで終わる訳もなく
他校の生徒が報復を考えたことにより
第二の事件が勃発してしまいます。
・・・最初の事件から数日が経った後に
先述のバンドマンがゲオに行った時の事です。
バンドマンは他校の生徒の襲撃を受け
そこそこ、ボコボコにされてしまったのです。
・・・その事件を受けたS君とSA君は
隣の中学校と決着を付けるために決闘を開催する事にしました。
河原で隣の中学校と決闘をし
そこで決着を付けようという魂胆ですね。
・・・そして、そこに事件の概要を知らない僕が招集されます。
当時の僕の立ち位置は
ダサい不良の活動に積極的に参加する事は無かったのですが
喧嘩には呼ばれたら行く程度の感じだったんですよ。
真面目な格好で不良を成敗するのが大好きな
性格の悪い子供だったのです。
・・・とにかく、事情を知らない僕は
「本日、5VS5の決闘が行われます」
という事をS君の口から
バトルロワイヤルの開催かのように知らされます。
そして、奇遇にも決闘を知らされたのは
ノリ打ちグループのN君の家でした。
・・・決闘に参加することになった僕は
当たり前なのですが、決闘に参加するメンバーが気になり
S君にメンバーを訪ねたのですが・・・
・・・そのメンバーの中にS君とSA君は含まれていませんでしたw
きっと、その時の彼らは
事前に決闘を決めたことによって
隣の中学校が”手練れ”を用意するとか想像したんでしょう。
なんにせよ、S君とSA君は決闘のメンツに入る事を
・SA君=肉離れ(仮病)
・S君と=もうやったから(?)
という理由を付けて回避したのです。
・・・大概の不良なんてこんなもんですよ
彼らは臆病なので勝ちが確定した戦しか参加しないんです
きっと、まだ見ぬ決闘相手にビビったんでしょうね。
・・・僕は彼らに
「いや、お前らが持ってきた揉め事なんだから どっちかはやんなよ」
と、河原までの道のりで何度も言っていたのですが
最後まで彼らから良い返事を聞くことは出来ませんでした。
・・・そして、河原に着き
自軍の士気の高揚と相手への戦意喪失の為に
私めが決闘の先鋒を務めることになりました。
・・・そして、私が相手の服を切り裂き
裸にして辱めたお陰で
我が校の戦士たちの士気は急上昇し
ジャンケンで決めるはずだった僕以降に闘う戦士の順番は
華麗に立候補制にモード移行し
我が校は自発的に立候補した戦士たちによって連戦連敗を喫したのです。

・・・ふう
まあ、大抵の不良はこんな感じです。
彼らは何かから身を守る為や
ファッションの為に不良を演じている人がほとんどですので
土壇場に追い込まれた時には
本来の弱い本性をさらけ出してしまう事が多いのです。
・・・そして、そんなSA君の弱さが
成人を迎えた後にも出てきてしまうことになるのでした・・・
続く
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