4号機時代の思い出 『幼馴染からノリ打ち仲間へ』 その31 ”サクラ行為が部外者にバレる”
- 2021/04/26
- 23:29
⇩過去のお話はこちらからどうぞ
リンク:前回までのお話
⇩登場人物の紹介はこちら
リンク:主要登場人物まとめ
4号機、爆裂AT機の全盛期時代
僕らは徒党を組み”サクラ行為”を行っていた。
舞台となったホールは
小さいながらも複数店舗を構えるチェーン店の様相を呈しており
大型チェーン店に負けないほど繁盛していた。
・・・しかし、お店の管理体制はというと
大型チェーン店のそれとは大きくかけ離れており
役職についていないヒラ店員でさえも
条件さえ整えばお店の核といっても過言ではない
”設定表”
を覗き見る事ができたとの事でした。
今回はお店の甘い管理体制から生まれたトラブルを
ほんの少しだけ紹介していきます。
・・・まず、前提として
以前のお話でも紹介したのですが
”表向きには打ち子に提供される指定台は設定4と表記されている”
という事を紹介したいと思います。
これはどういうことかと言いますと
まず、僕らのサクラ行為は設定師がお店に内緒で
彼の独断でサクラ活動を実施していました。
・・・しかし、お店的には平常営業ということで
機械割が140%を超える、爆裂AT機の設定6を何台も設置するわけにはいきません。
そんな訳で、僕らのお抱え設定師は
”設定表には設定4を設置すると記入し、実際には設定6を設置する”
という嘘を付くことで
サクラ行為を成立させていたのでした。
・・・しかし、爆裂AT機の設定6は
機械割がぶっ飛んでいることからも想像できるように
実際に台を打たずに台の挙動を見ているだけでも
容易に設定6だと見抜く事ができますので
僕らが行っていたサクラ行為は
いつバレてもおかしくない、まさに薄氷の上を行く
ギリギリの悪行だったんですよね。
・・・そんな事情が有りますので
先ほど紹介した
”誰でも設定表を見ることができる”
というホールの仕組みは
まさに僕らがサクラ活動を行う上での爆弾とも言える仕組みだったのです。
・・・しかし、そこのホールの大多数の店員さんは
自分たちが務めているホールの設定状況に無頓着でしたので
『設定表に書かれた設定の挙動と明らかに違う挙動をしている台がホールにある』
という事はしばらくの間 指摘されないまま
サクラ活動は行われていたのです。
・・・時は経ち
サクラ活動の開始から一年ほどが過ぎます。
・・・僕らが通っていたホールにも店員さんの入れ替わりの時期が訪れ
数名の新しい店員さんがホールに務め始めました。
その中の一人に、どう見ても中途採用であろう
年のころは30台半ばといった見た目の店員さんが居ました。
・・・その店員さんがなかなかの命知らずな方でして
僕らのサクラグループにカマを掛けてくるようになったのでした。
きっと、その店員さんはサクラ活動が行われていることを
ほぼ確信していたんでしょうね。
普段からパチスロを打つ人にとっては
爆裂AT機の設定6を見抜く事なんて簡単な事ですので
お店にある設定表と、実際に設置されている台の挙動を照らし合わせて
”なにかおかしい”
と感づいたんじゃないかと思います。
・・・しかし、店員さんがサクラ行為に気付いたとして
なんでわざわざカマを掛けてくるんでしょうね?
彼の行為から目的を推測すると
・正義感から来る行動
・自分も利益を受けたいという欲求
という2つの目的が考えられますね。
・・・しかし、多くの場合サクラ行為というものは
”反社会的組織の関与”
という事があると一般的に考えられますので
ただの一般人が正義感を振りかざすために
サクラ行為を咎めるという事は
損は有ったとしても得をする事はないので
その線は薄いのかなと思います。
・・・そして、もう一方の
”自分も利益を貰うためにサクラ行為を追求する”
というパターンも
もしも反社会的勢力がサクラ行為に関わっているとすれば
一般人である彼がまさか交渉の場に立つ事が出来るはずが有りませんし
サクラ行為を咎めた事で反社から存在を疎まれた彼には
”超高確率で魚の餌になってしまう”
という未来が待っているのに
彼にはそんな未来が想像ができなかったのでしょうかね?
※当時のサクラ行為の経済規模は億単位でしたので
簡単に人の命が失われてしまうという時代でした。
・・・そんな訳で僕は大人になった今でも
その店員さんが当時何をしたかったのか確証を得る事が出来ません。
たぶん、背景を深く考えずに
”いっちょ噛み”
したかっただけなんだと考えていますがね。
・・・ともかく、僕らのサクラ行為に感づいた店員さんによる
嫌がらせとも言える”カマかけ”は始動しました。
彼が最初に目を付けたのは
”どう考えてもパチスロが下手そうに見えるカップルの打ち子”
でした。
・・・人間って、見た目で大体分かるじゃないですか
口を半開きで生活している奴が仕事をバリバリ出来るはずないですよね?
それはパチスロを打つ上でも言える事であり
ボケーっとした雰囲気の人が毎回ホールで高設定を掴むはずがありません
さらに、カップルの打ち子は真面目そうな見た目をしていたので
話しかけるハードルも低かった事から
店員さんにロックオンされたんだと推測されます。
・・・店員さんの”カマかけ”は
カップルの女の子には熾烈を極めました。
店員さんがカップルの男性側にカマを掛ける時は
直接的な表現はせずに
『今日も良い台を打っているね』
なんて感じで圧を掛けてくることが多かったそうですが
女性側にカマを掛ける時は
『最初から設定知ってるんでしょ?』
と、完全に疑いの目を向けたセリフを投げかけていたそうです。
・・・そんなセリフを吐かれた女性は
ヘラヘラして誤魔化していたそうです。
・・・これは難しいですよね。
疑いの目で見られている相手には
どんな行動をしてもマイナスに取られてしまいますので
彼女がどんな行動を取れば最適だったのかは今でも分かりません。
・・・しかし、疑いの目を向けられ
実際にカマを掛けられたカップルは
サクラグループの活動をクビになる寸前まで追い込まれました。
さすがにそんな状況では
高設定の台を打ち続けるのは困難だという
上層部の判断ですね。
・・・しかし、財政状況がガチで厳しかったカップルは
”指定台を打つ時以外にもホールへ行き、負ける演技をする”
という行動をする事で
サクラグループに居続ける事が許されました。
・・・要は
”いつも勝っているからおかしいのであって
負ける姿も見せる事で一般のお客さんのように振る舞う”
という方針ですね。
・・・そんな訳で、疑いの目を向けられたカップルは
サクラ活動得た利益の大部分を
”負けイベント”
に費やしていく事になるのでした。
・・・しかし、ここで小さな問題が発生します。
その問題とは
”カップルが勝つ時は朝イチに取った台が設定6である”
というパターンの時しかないので
その事を先述の店員さんに突っ込まれてしまうのでしたw
・・・もしもカップルのパチスロの腕前が高ければ
『最小限の負けで済ませる』
という、まるで接待麻雀のような立ち回りをしたり
時には指定台以外でも勝つ事で
カップルが設定6の台に座った時にも
疑いの目を向ける店員さんに
”そういう事もあるよね”
と、思わせる事が出来るのですが・・・
・・・カップルはもともとが
”パチスロで借金をこさえる養分”
という性質を持った人間ですので
彼らが指定台以外を打つ”平打ち”で勝てるはずもなく
必然的に、店員さんの疑いも晴れる事が無かったので
彼らのアリバイ作りの行動は
無意味にサクラの勝ち分を溶かしてしまうという結果になってしまったのでした。
・・・本来ならこの時点で
”打つ手なし”
という判断になり
カップルのサクラ活動は終焉を迎えるのですが
カップルの
”どうしてもお金が欲しい”
という熱意と我らがボスの恩情により
それ以降のカップルは
”指定台の質が設定4メインになる”
という措置を持って
生き残る事になりました。
・・・それって全然美味しくないんですけどね。
グループのほとんどの人間は
足を引っ張り続けるカップルに対して
『普通に働け』
と思っていました。
・・・そして、店員さんによる”カマかけ”はいつ終わったかと言いますと
きっかけは分からないのですが
サバンナパークというクソ台がホールに設置される頃には
そんな話題も無くなっていましたので

©サミー サバンナパーク
・・・アプローチをしても何も起きなかった事から
店員さんサイドが自然に諦めたのかもしれませんね。
・・・もしくは、店員さんが
”大陸系マフィア側のグループに接触”
するという失態を冒し
きついお灸を据えられたのかもしれません・・・・
・・・なんにせよ
”君子危うきに近寄らず”
欲を出して危ないものに近づくことは止めた方が良いって事ですね。
・・・皆様もゴト師などを見つけた時は
”違う世界の人間だ”
という意識を持って関わらない方が良いかと思います。
今回はここまでとします
それでは!
- 関連記事
スポンサーサイト


人気ブログランキングへ
