元裏プロのパチンコ・パチスロブログ

・・・セット基盤をご存じない方の為に

基盤の仕様をほんの少しだけ紹介します。




セット基盤が搭載された台は


➡〇枚手入れ

➡順押しで〇ゲーム消化

➡ハサミ打ちで〇ゲーム消化

➡7をテンパイさせる


これは一例ですが、上記のような特殊な手順をこなすことによって

指定されたボーナスが強制的に成立する仕組みになっています。

※Aタイプならボーナス、AT機ならATが成立するような感じですね





・・・そして、その手順は基盤の種類によって異なりますので

たとえ同一機種であれど

設置したグループが違えばセット手順も違うものになっているのです。






・・・まあ、これは当たり前といえば当たり前ですよね。


同じ手順でセットが出来てしまうと

色々な揉め事の種になってしまいますから。







・・・そして、これは僕が知っている限りの情報ですが



パチスロのセットゴトの場合

先ほど紹介した手順のような


”普通に打っているのと何ら変わらない手順”


というものが多かったですね。




・・・というのも、パチスロはパチンコとは違い

自分でレバーを叩いたタイミングで遊技が始められますし


ペナルティを受けない範囲で

打ち方の自由も認められていますのでね。







・・・しかし、パチンコの場合は

”スタートチャッカーに玉が入賞する事によってデジタルが回る”

という遊戯性ですので


釘の開き具合によっては

スタートチャッカーまでの道のりが遠くなりますので


パチスロと比べると

自分の好きなタイミングで遊戯をするという事が難しいですよね。







・・・当時のパチンコ雑誌の裏表紙には

攻略法の売買の広告が掲載されておりまして


そこで買う攻略法の手順は


・○○秒で玉をスタートチャッカーに入れる

・保留をすぐに3つ付ける

・保留が残り一個になったら、○○秒以内に再度保留ランプを4つ付ける


という様な手順が大真面目に紹介されており

実際にお金を出して手順を買う人も存在していたのですが・・・




・・・控えめに言って

パチンコでそんな複雑な手順をこなせる人間なんてそうは居ないですよね。



当時の詐欺の攻略会社は、手順を複雑にして

もしも攻略法が成功しないとクレームが来た場合は


『ちゃんと正確にスタートチャッカーに玉を入れて下さい』


と言って逃げます。


反対に、お客さんが大当たりを偶然ゲットし

『当たりました！ありがとうございます』

と言おうものなら


『やはりお上手ですね（ニッコリ）』


と、お客さんを褒めて

新たな攻略法を売りつけていたそうです。






・・・酷いお話ですよね。

まあ、騙される方も世間知らずでヤバいと思いますが・・・




当時、パチンコで実際に使われたセット手順は


・保留を○個付ける

・全ての保留を消化する

・再度保留を○個付ける

・全ての保留を消化し、以降は保留を付けないで消化する

・数回転後に確変大当たりをゲット



・・・という様な

『普通に消化している様には見えないが、再現可能な手順』

というものが多かったですね。




・・・まず、手順が簡単に再現できなければ

セットに時間が掛かり過ぎてしまい、使い物になりません。


そして、普通に打っていても偶然成功してしまいそうな手順をセットすると

一般のお客さんが次々に大当たりをしてしまいますので

これも旨くない状況に陥ってしまいますね。


※実際にはシマのすべての台に裏口ムが付けられている訳ではないので

そんな状況には陥りにくいです。






・・・そんな訳で、当時の裏口ム作成者である


”カバン屋さん”


と呼ばれていた方たちは



『なるべく簡単でありながら、普通に打っていても再現できない手順』



という両方のギリギリを攻めたものを

セット手順として採用していたのです。



・・・さらに、手順はお客さんの数によって増えていきますので

カバン屋さんは本当に大変なお仕事ですよね。



もしも他のお客さん（ゴト師）と手順が被ってしまうと大変ことになってしまいますし

彼らが相手にするお客さんは危ない人ばかりですので

プレッシャーは半端じゃなかったと思います。







・・・いやあ、好きな部類の話題は

ついついしゃべり過ぎてしまいますね。


僕は少年時代からゲームの裏技を発見したり

ゲームを正規の動作と違う動作をさせる事が好きでしたので

自然とゴトにもハマっていったのでした。





・・・しかし、僕は大陸系マフィアとは対立する組織に所属していたので

実際にホールでゴトを試すには

”マフィアが裏口ムを付けた台で泥棒行為をする”

という命がけのスタントを決める必要がありましたので


まだ命が惜しい僕は

ホールでゴトをする機会が無かったのです・・・・












・・・が！



そんな僕にもチャンスが訪れます。









・・・僕の弟が地元の過疎店で

スロットを打ち、負けが込んでいた時に


『アカン、アラジンでも打ってみるか』


と、一発逆転を狙ってアラジンを打ち

なんとなくセット手順を試したところ・・・




・・・なんと、セットが完了し

ATに突入してしまうという事態が起きたのでした。









・・・これは怖ろしいことですよ。


セットゴトというものは、先ほど説明したように

全ての台に通用するというものではなく

”裏ロムが搭載された台”

でしか通用しません。




・・・さらに、セット手順はグループによって異なりますので


地元の過疎店は

”大陸系マフィアに汚染された店”

であり

”お店のどこかに内通者が居る”

という事が発覚してしまったのです。





・・・その事実を知った僕は



『関係ねえ！ぶっこ抜け！』



という気持ちになり

連日、2000枚程セット手順でコインを抜き

楽をして稼ぐというスタイルを確立したのでした。






・・・設定看破や台選びの螺旋から降りたパチスロは

僕にとって、本当に楽なものでした。



・・・だって、一時間も掛からないで4万円稼げるんですよ？

こんなに楽なことは無いですよね・・・・





・・・しかし、美味しい状況というものは

そう長くは続かないのがこの業界の常でして


地元の過疎店のセットバブルも

すぐに終焉を迎えたのでした。






・・・というのも、僕が打っていたアラジンのセット打法は

”ATを誘発する”

という特徴の打法でした。



そして、アラジンのATには

”セット数継続ではなく、状態管理”

という特徴がありましたので


セット打法の中に

”ATの高確率状態を終了させるための手順”

も存在していたんですよ。






・・・そんな訳で、その手順を踏まずにヤメてしまうと

”設定変更されない限りATが続いてしまう”

というヤバい事態が発生してしまうんですね。

※設定変更をしただけで解除されるのかも謎なんですけどね






・・・やらかしたんですよ、若造が。


僕の弟の友人も大陸系マフィアのグループに所属していたのですが

弟の友人が、状態の終了手順をミスしてヤメてしまい


何枚だか忘れたのですが

怖ろしい出玉を吐き出してしまったらしいんですよ。




・・・そして、大量の出玉を吐き出したことを

お店側が怪しんだのでしょうか？


その日以来、セット手順を試してみても

ATに突入することは無かったのでした・・・






・・・一か月も持たなかったですね、ええ。



今回のセットゴトは

金銭的にはさほど大きなものではありませんでしたが


僕はゴト行為のあれこれを知識として得ることができましたので

かなり有意義な経験となりました。




そして、僕は今回の経験をしたことで攻略法などにも興味を持ち

どんどんパチスロの内部に詳しくなっていくのでした・・・








続く

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