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ある日の稼働の話 『ハナビと裏モノと私』



時は1990年代に遡ります。

当時の僕は高校に通っていたものの、学業に退屈を感じていました・・・

そして追い打ちをかけるように、同時期にパチスロを覚えたことにより学校の出席日数は激減。


それに反比例するようにホールへの出席率は増えていき

当時の僕は毎日のように高校の単位を計算しながら生活をしていまして

約20年の月日が経った今でも夢でうなされる事もあるのでした。





当時はパチスロバブルという事もありまして

道を歩けばパチンコ屋に行き着く・・・

それは大袈裟な話ではなく、当時は本当にパチンコ屋さんの数が多かったのでした。



画像 古いパチンコ屋
※画像はイメージです



それは田舎に在った僕の通っていた高校の周辺も例外ではなく

高校の通学路の周辺にも6件ほどのホールが点在していまして

当時の僕は高校をサボってホールに入り浸る事も少なくはなかったのです。






・・・僕の通っていた高校の立地も悪かったんですよね。

僕が学校に着くまでにパチンコ屋の誘惑と

夏場には海の誘惑を振り切り学校に着かなければならなかったので


理性の無い10代の僕はたびたび誘惑に負け

海で遊んだり、パチンコ屋で過ごす時間がとても多かったのです。






・・・しかし、やはりそんな行動も高校の教師たちは把握しており

油断をして海でタバコをふかしたり

あまりにも学校に近いホールで遊んでいたりすると

教師のパトロールの網に掛かり御用になる事も少なくなかったのです。





当時の僕の友人はぶっ飛んでいまして

高校の入試の日に、駅でタバコを吸っている受験生が居たんですね。



僕はその光景を見て

「こいつ、大した度胸だな。こんな奴と同じクラスになりたくねえw」

と思っていたのですが・・・



・・・人生とはフラグの連続でありまして

高校の入学を果たした僕は、同じクラスにそいつが居る事を発見し

その入試の日にタバコを吸っていた彼と生涯の友人になったのでした。




・・・まあ、生涯の友と言っても

そいつの生涯は短かったんですけどね。








そいつのエピソードは本当にぶっ飛んでいるエピソードが多くて

入学式の次の日にはそいつ・・・

名前をJ君としましょう。



入学式の日から僕とJ君は仲良くなったのですが

入学式の次の日に下校している時に

おもむろにJ君がタバコを吸い始めたんですよ。



すると、本当に間髪入れずに僕らの横に車が止まり

「何事か?!」

と思ったのも束の間、僕らはまだ教師の顔を把握していなかったのですが

車の主はどうやら通っていた高校の教師のようで

制服のままタバコを吸っていたJ君はその場で御用。


入学と共に停学処分を受けてしまったのでした。








他にもJ君は通学中に警棒で襲撃を受けたり

まだウブな僕の前で彼女とハードにいちゃついたりと

本当に面白い人でした。





J君は開幕してすぐに停学処分を喰らったのですが

パチンコ屋に通ったり、海でタバコを吸ったり

時にはしびれを切らせ学校でタバコを吸っていた僕なのですが

不思議と停学になる事は無かったですね。








そして、当時はホールも世の中もうるさくなかったので

学校をサボってホールに行くときは学校の制服のままだったんですよ。



その時の僕はなんとなくパチスロの事を理解し始めていた時期でありまして

『良い台はたくさんボーナスが来る、それは設定が変更されるまで続く』

と、間違ってはいないが乱暴な立ち回りをしておりまして



当時の僕の立ち回りは

『ホールに行った時点で一番ボーナス回数が多い台に座る』

というこれまた乱暴な立ち回りをしていました。



・・・ボーナス回数が多い台≒高設定なんですけどねw





そして、当時のホールは”REG回数が表示されないデータ機が主流”でしたので

REG確率に多大な設定差が付けられている当時のAタイプではこの立ち回りは片手落ちでして

もともとが甘い機種ばかりでしたので、上手く行くことも多かった戦法ですが

常勝とはとても言えない稚拙な戦法だったのです。



・・・目の付け所は良いと思うのですけどね、惜しい!









そんな拙い戦法を駆使していた時期に

当時通っていた高校の最寄り駅のホールで一台のパチスロに出会います。



そのホールは

『BIGを5回引いたら優秀台を開放』

という”早掛けイベント”や

『閉店時間に設定公開』

というイベントを開催していまして、それなりに賑わっていたホールなのですが



昼過ぎにホールに向かい、手頃な台が無いかと探していた僕は戦慄を覚えたのでした。







その台は昼過ぎにBIGを20回ほど引いていまして

当時のAタイプの機種のスペックが設定6でBIG確率が1/240という事を考えると

まさに破格のボーナス回数だったのです。




そして、僕はその機種を初めて見たのですが

「もしかしたらとんでもなく良い台なのかもしれない」

という欲に負け、試しに打ってみることにしたのです。




・・・その機種は大東音響から発売された


『キングガルフ』


でしたw




パチスロ画像 キングガルフ
©大東音響 キングガルフ



当時の僕は知る由もなかったのですが

キングガルフは当時のホールを席巻していた”バリバリの裏物”でして

僕は友人に裏モノ打ちが居なかったことと

(高校生なので当たり前ですが)

僕が当時通っていたホールのほとんどが裏物を扱っていなかったことにより


僕の中に”不正遊技機”と言う概念はなく

まだ穢れを知らない僕は

「うわあ、すごく設定が良さそうな台だなあ!」

と、キングガルフを試し打ちしてみるのですが・・・






・・・さすがにすぐに異変に気付きましたねw

だって、千円当たりの回転数が20G強なんですもの。


打ち出した最初の千円位ならそういう事も少なくないので

数千円打ち込んだ僕でしたが

ボーナス回数の尖がり方と回転率の悪さ


そして、ホールに行った時に空き台になっていたという事実から

「もしかしたら危ないのではないか?」

と気付き負債を数千円で抑え、キングガルフを打つことをやめたのでした。



・・・まさに名探偵。








負債を抱えた僕はその負債を回収するために奔走します。

やはりここは得意のハナビやサンダーVで勝負ですね。




パチスロ画像 ハナビリーチ目1
©アルゼ ハナビ


パチスロ画像 サンダーV
©アルゼ サンダーV



ハナビの筐体に

「てやんでい!おいらと大花火で勝負だぜ!」

って、次回予告が書いてあるのをご存じでしたか?





・・・兎にも角にも、僕は一台のハナビに目を付けて

キングガルフの負債を回収すべく打ち出しを始めたのでした。




打ち出しを始めた僕でしたが、その日はボーナスを引くことが出来ず

トータルで1万8千円くらい負けてしまい

タバコ代も無くなってしまった当時の僕は

当時流行っていた”ベルギーワッフルのお店”で働くことも視野に入れ始めたのでした。




ベルギーワッフルのお店は今で言う”タピオカミルクティー”のお店のような物で

すごく景気が良かったこともあり、時給が破格だったんですよ。






・・・しかし、そんな思惑も

「借りたお金で勝ちゃあ良い」

という破滅的な作戦が功を奏し

僕がベルギーワッフルのお店で働くことは無かったのでした・・・






当時はこんな無茶苦茶な生活でしたが

今思い出してもとても良い思い出ですね。



高校生になり、交友関係が広がった事と

少し大人になった気がしたあの時の気分は最高でした。




・・・それを彩ってくれたのは面白かった当時のパチスロと

こんな僕と仲良くしてくれた友人有っての事なんですけどね!




・・・やはり友人は財産ですね。



そんなことを再確認した40歳の僕なのでした・・・




おしまい
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