「お前はフラグに負けたんじゃない、自分に負けたんだ」 4号機時代のリールの自動停止の仕組みと”カラ回し外し”
- 2020/09/22
- 10:47
「お前はフラグに負けたんじゃない、自分に負けたんだ」
・・・これは4号機時代、漫画雑誌の”パチスロパニック7”の漫画の1シーンでの名言です。
4号機の大花火は、ビタ押しでリプレイを確実に外せるのですが
左リールBAR絵柄付近のバッドポイント以外の場所を押せば
”75%”の確率でアシスト外しの恩恵を受けることが出来たんですね。

©アルゼ 大花火リール配列
漫画の主人公が大花火を打っていて
3回目の小役ゲームの序盤、20G以上小役ゲームが残っている局面で
普段はアシスト外しよりも高い、リプレイ外しの成功率を誇っていた主人公が
残りの小役ゲーム数に怖気づき
安全にアシスト外しで難を凌ごうとしたところ・・・・
案の定リプレイが入賞してしまい、一緒に打っているおっさんから
冒頭の台詞を頂戴したと言う訳です・・・
4号機の大量獲得機では、一度のリプレイ外しの失敗で
多い時は150枚程の出玉を左右することになってしまう事もあり
そのプレッシャーも計り知れなかったのです。
・・・5号機のサザンアイズや、バンバンクロスなどとは比較になりません。
大花火はJACゲーム中にリプレイ外しの練習が出来たんですね。
そこでビタ押しをほとんど成功する人も
いざ、リプレイ外しの本番を迎えると
そのプレッシャーからJACゲーム中にはできたはずのビタ押しを失敗してしまう人が多かったのです。
目押しにはメンタルが必要なんですね!
そんな大量獲得機のリプレイ外しのプレッシャーから逃れるために
目押しが苦手な人は試行錯誤し
楽にリプレイ外しを出来る方法を考え付いたのでした。
・・・それが”カラ回し外し”です。
4号機のパチスロは、ストップボタンを押さずにリールを放置していると
約40秒後にリールが自動的にストップするのですが
リールがストップする場所には”前回の停止位置から2コマ先で停止する”という特徴があったのです。
その仕組みを利用して、大量獲得機の小役ゲーム中に
『小役を取りつつ、次のゲームでリプレイが外せる場所を”準備目”として停止させる』
という手法を取る事により、確実にリプレイを外せる方法を考案したのでした。
・・・なんと涙ぐましい努力でしょう!
・・・しかし、カラ回し外しには欠点がありまして。
1つ目の欠点は
『2回連続でリプレイフラグが来ると、2回目は自力でリプレイを外さなければならない』
という点です。
リプレイが成立すると準備目を作ることが出来なくなり
必然的に次のゲームは”ガチンコ勝負”になるのです。
そしてカラ回し外しをする人のメンタルは、
リプレイを外すという事に対応していませんので
予期せぬ”2G連続のリプレイ成立”に対応できるはずもなく
自然とリプレイ外しの成功率は低くなるのでした・・・
そして2つ目の欠点は
『自動停止するまでの40秒間、何をすれば良いのか。』
という点です。
・・・これは怖ろしいですよ。
通常時のプレイ中は
『ここが止まったらこう!うん!入った!』
なんてイキってるおっさんが
BIGを引き、小役ゲームを迎えると
カラ回し準備目を毎回作り、リプレイフラグが成立すると
40秒間まっすぐリールを見つめる小動物になるのですから・・・
・・・カラ回し外しをしていた人は自動停止するまでの間
何を考えて過ごしていたんでしょう。
個人的には、失敗しても良いから
”ビタ押し外し”というゲーム性を楽しんでいる人の方が好感が持てましたね。
・・・そんな楽しそうにパチスロを打ってる人がリプレイ外しを失敗しても
誰も笑わないと思うんですよ。
やはりパチスロは楽しんでこそですよね!
他にもリール制御を利用したリプレイハズシなんかがありまして
4号機時代の”テーブル制御”を逆手に取った手法なんですが
特定の機種では逆ハサミ打ちをすると
小役の引き込みがめっぽう弱くなることが有ったんです。
代表的なものは”B‐MAX”でしょうか?

©アルゼ B‐MAX
B‐MAXはアレックスと配列が同じなんですが
アレックスの場合、BIG中のリプレイのテンパイラインに
上段受けが有るんですよね。
リプレイの上段受けは、大江戸桜吹雪のBIG中のように
目を瞑っていてもリプレイを外せるくらい簡単なんですが
リプレイの中段受けと下段受けはビタ押しをしなければリプレイが外せないんですよ。
そして同配列のB‐MAXでは
BIG中にリプレイの上段受けが選択され無いので
いつでもビタ押し外しが必要だったんですね。
・・・しかし、逆ハサミ打ちを駆使することによって
本来ならビタ押しが必要なリプレイ外しに余裕コマを作ることが出来たのです。
・・・いやあ、先人は偉大ですね。
こういうシステムの隙をついた打ち方を考える人は尊敬します。
他にも、リールの自動停止を使ったお遊び要素がありまして
例えば、有名な所で言えば
ハナビのフラグ判別をすると同時に
カラ回しで七絵柄を揃える準備目を作ることが出来たんです。

©アルゼ ハナビ リール配列
詳しい方法は割愛しますが
当時はリールの自動停止の法則と、滑りコマの法則から
色々な台の”即揃え”や”カラ回し揃え”の手順を考案したものであります・・・
・・・しかし、カラ回し揃えや即揃えは
みんながやっていないからこそ威嚇になるものであり
4号機中期に雑誌などでその手順が公開されてからは
”ただただウザい、むしろ迷惑”
そんな存在になって行ったのでした・・・
※4号機はBIG絵柄を揃えた後、経過時間でボリュームが下がることは無かったんだ!
5号機のハナビでもフラグ判別をした後に
ドンちゃんを即揃えしている人を見ると
「きっと当時を思い出しているんだろうなあ・・・」
なんてノスタルジックな気持ちになりますね。
・・・しかし!
REG中のビタは許さん!
うるさいんじゃ!
ってか、やるなら全部成功して!
・・・と、怒りをぶちまけた所で終わりにします。
今回もお付き合いありがとうございました。
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