パチスロ店のイベント　『札台』　で勝ってみようという試み5

2020/08/31
23:00

リンク：前回までのお話

ノリ打ち軍団として有名な”八王子軍団”が誌上に取り上げられる前に

既にノリ打ちをしていた僕ら同級生4人は

春休みのパチスロ活動を一人頭20万円近くのプラスで

春休み最終日を迎えることになりました。

最終日の僕たちはこれまでの”ノリ打ち”という趣向とは異なり

『各自が好きな台で立ち回る』

という個人戦を開催することにしました。

・・・特に何も賭けてはいなかったんですがね。

そんなこんなで春休みの間お世話になったお店で

春休みラストバトルを開催します。

”自由な立ち回り”という事になると、個人の趣味や嗜好が良く出るもので

最初に向かう機種にも特徴が表れるものですね。

僕たちのグループは、僕とM君という友人以外は割とまじめで

立ち回りにもその真面目さが出ていました。

・・・友人のAとBはいつものようにハナビの判別からスタートするようです。

僕は大好きなCT機のコーナーに向かい

『フライングアイズ』

を確保・・・

©NET

・・・しようとしたのですが、

”初手のフライングアイズは攻めすぎ”

という事で

普段通り、無難にワードオブライツを確保します。

©アルゼ

・・・裏モノなど、派手な台が好きな僕ですが

割と立ち回りは普通なんですよ。

・・・そして今回の主役のM君はサンダーVで実戦をスタートします。

©アルゼ

M君は僕たちのグループの中で一番最初にサンダーVにハマり

このお店以外ではサンダーVしか打たないという電流マニアだったのです。

春休み最終日、

朝イチの僕らの様子はこんな感じでした。

開店から1時間ほどが経ち、明暗がはっきりしてきます。

・・・というか、その日のハナビの札台には設定5が入っていないようです。

ハナビを打っていた二人は早々にハナビコーナーを見切り

パチンコの”ファインプレー”に逃げたようです。

©マルホン

ファインプレーは僕らのライフワークなので

このお店のファインプレーの約物のクセもばっちりです。

僕とM君の様子はどうなっているかと言うと

僕はワードオブライツをまだ打っていて

CTのヒキの良さで良い勝負が出来ていました。

・・・しかし、僕が打っていたワードオブライツのBIG確率は

お世辞にも良いとは言えない数値でしたので

僕は

「いつ止めようかな？」

なんて気持ちでみんなの様子を見に行ったのです。

・・・すると、そこにはまだBIGを引いていない

サンダーVで苦戦中のM君の姿がありました。

”まだBIGを引いていない”と言っても

その時は開店から一時間ほどが経過していただけでしたので

ゲーム数にして７００プレイほどハマっていただけだったんですよ。

・・・ここまではよくある事ですね。

朝イチからストレートで７００プレイほどハマったM君は

まだBIGを引いていない事もあり、

その時点での判別要素はボーナス確率しかないものの

「さすがにこの台が設定６ってことは無いだろう」

という考えの元、台移動を決意したのです。

・・・思えばこれが地獄の始まりだったのかもしれません。

台移動をしたM君は

その後も順調に？ハマり続けることになります。

その時の時間は正午を回っていたのですが

M君はいまだにBIGを引けていませんでした。

・・・そしてM君はBIGを引けぬまま台移動を繰り返します。

そんなM君が初めてBIGを引いたのは

なんと１５時を回った頃でしたｗ

その時のM君は疲れ果てた様子でしたが

BIGを引けたことにより、少し笑顔も見れました。

・・・僕もそんなM君を大げさに祝福します。

「やっとだな！ここからだよ！」

なんて感じでね。

・・・そこからの展開は失念してしまったのですが

M君は４３００～４５００プレイを回して

４号機のAタイプで、なんと１３万円ほどの負けを喫してしまったのです！

M君は春休みの勝ち分のほとんどを１日で吐き出してしまったので

彼の精神が壊れてしまうのは必然でした・・・

・・・M君は夕方ごろに一人で帰宅を決意します。

僕は打っていたワードオブライツの調子が良くなっていて

３０００枚程の出玉を持っていたこともあり

M君と一緒に帰ることはせず、彼をお店の外まで送る事にしました。

M君は泣き笑いのような顔で

「これじゃ賽の河原じゃねえかｗ」

と言っていました。

せっかく積み上げたものが一気に台無しになる━━

M君は例えが上手いなあ・・・

・・・するとM君はその時に履いていた

”アイリッシュセッターBYレッドウィング”で

軽くパチンコ屋さんのドアを蹴り始めました。

そして数回蹴ったのちに

『ガシャーン』

という音と共に

パチンコ屋さんの大きなガラス製のドアを破壊してしまったのです。

・・・僕とM君は顔を合わせ

そして何故か笑い、その瞬間にM君は店外へとダッシュして行きました。

走り去るM君に僕は

「大通りに出たらタクシーに乗れよ！」

と叫びました。

するとM君は振り返り”サムズアップ”。

にこやかに走り去ったM君を僕は

「逃げ切れよ・・・！」

なんて眼差しで見届け

打っていたワードオブライツを何食わぬ顔で打ち続けました。

・・・しばらくすると店内が騒がしくなってきました。

それもそのはず、このお店では

”ドアを何者かに破壊される”

という事件が起きているので当たり前です。

・・・しかし、図太い僕はワードオブライツを打ち続けていました。

だって僕が壊したわけじゃないからね。

・・・そしてしばらくして

『両腕を抱えられてパチンコ屋の事務所に連行されて行くM君』

が僕の目に映りましたｗ

※イメージ画像

・・・後にM君はこう語ります

「余裕で逃げ切ったと思ったら、大通り沿いで車に横付けされた」

そうです、M君は僕の忠告を無視してタクシーに乗らず

そのせいで御用となってしまったのです！

・・・この事件によりM君はパチンコ店のドアを弁償することになり

その費用、３０万円弱の借金を背負ってしまったのです。

（高校２年生）

M君は本当についていない奴で

『頑張ってきたことが台無しになる』

という経験をこれから何回も繰り返します。

・・・こんな感じで僕らの春休みは終わったのでした。

しかし、これに懲りない僕らは

この後も何度かノリ打ちをするのですが

それは次回以降にお話することにします・・・

おしまい

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