家族の為に自分の人生を犠牲にした男の話　～その２～

2022/09/27
20:21

リンク：前回のお話へ

『クールでイケメンで喧嘩も強い』

当時のH君は三拍子そろった完璧超人だったのですが

高校を卒業する時期になると

それまでは順風満帆だった彼の人生に暗雲が立ち込めます。

・・・それは、彼が高校を卒業する間際にH君の親が経営していた会社が傾いたというか

完全に倒産をするしかない状況になりまして

なんと、彼の家族が住んでいた実家さえも

借金の返済の為に差し押さえられてしまったのです・・・

・・・実家を差し押さえられたとなると

もちろん、どんな人間にとっても大事なのですが

H君にとっては家の差し押さえは他の人よりもショッキングな出来事だったんですよ。

というのも、H君は自分の実家にかなり誇りを持っていたようで

その誇りは歪んた形で僕に伝わっていました。

・・・H君が自分の実家に対して誇りを持っていた事が分かるエピソードを

少しだけ紹介しましょう。

・・・H君は何かにつけて他人の家と自分の実家を比べ

自分の家が広い時には相手の家を貶します。

そして、その他には

知り合いの家が借家の場合には

「あいつの家、借家だもんね」

なんて生意気な口を利いてしまうクソガキだったんですよ。

・・・当時の僕はそんなH君の発言を聞いて

「君も自分の家じゃないじゃないか」

ですとか

「わざわざそんな事を気にするかね？」

などと、不思議な気持ちになったのですが

僕はそのようなH君の発言の数々を

『実家を誇りに思う故のナニカ』

といった”プラスの言葉”と捉えて放っておいたのでした。

・・・と、そんな感じで家族を愛していたH君は

家族のピンチを受けて立ち上がります。

・・・まず、手始めに彼は通っていた高校を辞めました。

それも”卒業まであと１月”という時期

さらに、彼は目標に向かう為にその後の進路を決めていたにも関わらずです。

・・・そして、学校を辞めた彼はさらに攻勢を強めるのですが

この先に彼の人間離れした行動力が見えてきます。

・・・高校を辞めたH君は闇金で働き始めます

中々の行動力ですよね・・・

・・・そして、この後の彼の行動で

なぜ、H君が闇金で働く事を決めたのかが明らかになります。

闇金で働き始めたH君は

なんと

”自らが働き始める闇金に莫大な借金をして実家を買い戻す”

というウルトラC以上の難易度の技を決めるのです・・・

※契約内容もエグイ事が想像できますよね。

・・・皆さんはH君と同じ行為が出来ますか？

僕には絶対に無理ですし

高校生の時にはそんな考えを思い付きさえしないと思います・・・

・・・そんな訳で、覚悟を決めて闇金で働き始めたH君は

それまでにポリシーを持って伸ばしていた長髪をバッサリ切り

”まだ若いから”

と客先で舐められないように髪型をオールバックにします。

・・・そして、ここからが人間の精神力の恐ろしさなのですが

H君が一年ほど闇金で働き始めると彼の風貌が変わりすぎてしまい

マジで別人みたいな顔になっていたんですよね。

・・・まあ、この事は彼が美容整形をした可能性も否定できないのですが

いくらなんでも、芸能の仕事以外で

”よし、顔を弄ろう”

なんて思わないじゃないですか。

という訳で、彼の顔面の変化は

環境と精神のアレ（語彙）なんだと思います。

・・・とにかく、闇金で働き始めたH君は

顔も中身も別人になってしまったのです・・・

・・・そして、今回のお話はここまで。

オチもへったくれも無いのですが

僕の周りにはH君と同程度のエピソードを持った人間ばかりですので

気が向いた時にでも自慢の友人を紹介していきます。

・・・興味の有る方はまたブログを見てやってください

それでは！

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