家族の為に自分の人生を犠牲にした男の話
- 2022/09/24
- 20:03
・・・僕と友人になる人間は波乱万丈な人生を歩んでいる人が多いんですよ。
そして、そんな彼らは人生経験が豊富であるがゆえに
全員が一芸に秀でた人間でもあります。
・・・そんな僕の友人は
中学校時代に知り合った地元の人間がほとんどなのですが
僕は短いながらも高校生活を送っていたことが有りましてですね
その時に出会った友人たちの地元は僕にとっての”第2の故郷”であり
彼らとは大人になった今でも固い絆で結ばれているのです。
・・・そして、僕が高校生の時に出会った友人たちは
そのコミュニティを知らない外部の人間が見ると
いつでも”漫画のクローズの同窓会みたいだね”と言われるように
それはそれは、見た目が厳つい人間が集まっていましてですね
お察しの通り
彼らは十代の時に暴走行為に明け暮れる不良少年だったのでした。
・・・そんな中、暴走族さえ逃げ出す雑な集団の中に
十代の頃からモデルとして活躍し
女性人気を独り占めにする男が居ました。
※僕の地元はいじめられっ子が暴走族に入っていました
・・・彼の名は”H”というのですが
H君はかなりスタイルに恵まれている上に
そこはかとなく、オリエンタルな雰囲気を醸し出す中々のイケメンでした。
そして、H君が凄いのは
”近隣の中学校の一番人気の女子は全員彼の軍門に下る”
というモテエピソードでして
僕の地元の友人たちは
そんな彼を羨ましく思いながら青春時代を過ごしていたのです・・・
・・・ちなみに、僕たちが十代の時は
世の中は”ビジュアル系バンド全盛期”といった風情でして
少年たちは自分が憧れたスターの外見を真似したりしていたんですよ。
・・・そして、そんな時代に流行っていたロックバンドと言えば
・グレイ
・ラルクアンシェル
・ルナシー
・シャムシェイド
・・・(主に)上記のようなロックバンドが流行っていまして
中でも、ラルクのボーカルである”HYDE”と
グレイのボーカルの”TERU”はカルト的な人気を集めていまして
彼らの外見を真似する若者が後を絶たなかったのですが・・・

※1990年代のラルクアンシェル

※ラルクの名盤”ヘブンリィ”
・・・僕の第2の故郷ではそれらのメジャーバンドよりも
どういう訳か
当時、ガクトが所属していた”マリスミゼル”が一番人気で流行っていまして
彼らの地元にはマリスミゼル風のファッションをした若者が居たのが印象的でした。

※マリスミゼル様
・・・まあ、彼らはマリスミゼル風の若者といっても
完璧なコピーではなく
『かなりしっかり目のモード+派手な小物』
といった風情の服装だったんですけどね。
※メイクをしてる奴はいました
・・・僕たちの地元は
街中にマリスミゼル風ファッションの若者が居るような都会ではないのです・・・
・・・さて、ここからはH君の素性を掘り下げていきましょう。
・・・まず
”なぜ、お洒落でモテモテのH君が不良たちと仲が良いのか?”
と言いますと・・・
・・・それを知る為には僕らが小学生の時まで時間を遡ります。
H君は(便宜上)僕たちの地元に小学生の時に転校して来たのですが
その時にはカーストがすでに出来上がっていて
その学校では僕と一番仲が良いバカがボス的な存在だったみたいなんですよ。
※僕とは小学校が違うので伝え聞いた話ですし、ボスは既にこの世に居ません
・・・そして、見た目的がイケメンで暴力に縁が無さそうだったH君は
転校してきて早々に
バカに目を付けられることになります。
・・・そして、僕の友人のバカは
何かと理由を付けてH君に絡んだらしいのですが
H君は見た目以上に根性と負けん気が有りまして
なんと、その時には誰も逆らう事が出来なかったバカに反撃をしたのです!!
・・・そして、H君は
その後も、バカと互角に張り合い続けた事で
次第に不良グループとの距離が縮まっていき
後に僕とも友人になるという訳なのでした。
・・・まあ、簡単に言うと
H君はまあまあ喧嘩が強かった事と負けん気の強さで
バカどもに認められたという訳ですね。
・・・そんなH君の性格は一言で言うと
『クール』
ガクトの雰囲気を想像していただけるとピッタリだと思います。
・・・そんな感じで、H君はとてもクールな性格であり
友人との関係もどこか冷めたように見える事も有ったのですが
高校を卒業する時期になると
僕がその時までに彼に持っていた印象を180度変える出来事が起こります・・・
続く
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