4号機時代の思い出 『幼馴染からノリ打ち仲間へ』 その77
- 2021/07/30
- 07:10
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・・・出会い系サイトで知り合った小太りの女性に仕事を紹介された僕たちは
夜の歌舞伎町に来ました。
その時までの僕は
日中の時間帯にしか新宿に行ったことがなかったので
日が落ちた後の新宿の独特な雰囲気に新鮮さを感じていました。
・・・そして、歌舞伎町に着いた僕らは
仕事の面接が行われるビルを探しはじめます。
僕ら二人は田舎者なので
お目当てのビルを探すのに苦労したのですが
なんとか約束の時間の少し前に建物を発見できましたので
面接官の到着をビルの非常階段で待つ事にしました。
・・・そんな感じで、面接官を待ち続けていた僕らなのですが
相手は時間にルーズな人なのでしょうか
面接の時間を過ぎても連絡の1つもありません。
そして、待ち合わせの時間から数十分が経った頃に
僕らの前を少し若めのお兄さんが通り過ぎ
ビル内のお店に入っていくのが見えました。
・・・その時の僕は、通り過ぎた男性の外見から
なんとなく
”その男性が面接官なのではないかしら?”
と、感じていました。
・・・そして、その予想は的中していまして
男性が店内に入ってから
15分後くらい経った後に、僕らに連絡が入り
お店の中に入ってくるように促されました。
・・・やがて、面接がスタートするのですが
その時は既に終電の時間は過ぎていたように記憶しています。
そして、面接が始まったと言っても
僕らは履歴書も持って来ていませんし
面接官であるオーナーも
堅苦しい話をする事はありませんでした。
・・・その時にオーナーと話したのは
本当にたわいもない世間話でして
僕らの出身地や
幼い頃の日々の過ごし方を話したりしていました。
・・・そして、僕らの”身の上話”兼”自己紹介”が終わると
自然とお店で働くときの”源氏名”や
いつから出勤するかを決める流れになっていきました。
・・・どうやらオーナーは僕らを気に入ってくれたようですね。
・・・お店で働くことになった僕らは
特別な”源氏名”を使う事はせず
普段お互いを呼び合っている名前で働く事にしました。
そして、気になるそのお店の業種は
ホストのようにガツガツした営業スタイルではないのですが
BARよりも、密接にお客さんに接客をする
”サパーバー”
と呼ばれる形態のお店だったようです。
・・・なんにせよ、お店で働かせてもらえることが決まりましたので
暇を持て余していた僕らは
翌日からお店に出させてもらう事にします。
そして、面談が終わった後の僕らは
始発までの時間を
お店の細かいルールを教えてもらったり
備品の置いてある場所を教えてもらったりして過ごしました。
・・・僕ら二人は地元で飲み屋のまねごとをしたことはあったのですが
今回は、日本一の繁華街で働くことになりましたので
はじめて飲み屋で働いた時のような
ワクワク感を感じていました。
・・・そして翌日
僕らは初出勤することになるのですが
自分たちが働くお店の恐ろしさを知ることになるのです・・・
続く
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