ゴト師、閉店後のホールを覗く
- 2015/12/15
- 21:05
こんばんわ!かずです
今回はゴト師時代のお話で
先輩のS君という人が登場します。

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今回はゴト師時代のお話で
先輩のS君という人が登場します。
まずはS君との出会いから。
年齢が3個上のS君とは10代の頃に出会いました。
彼もパチスロが好きで僕がよく並んでいたホールに居たんで
どちらともなく話しかけて次第に仲良くなった。
そんなよくある感じの出会いですね。
仲良くなった僕たちはプライベートで遊ぶようになり
お調子者で目立ちたがりのS君は
「俺は先輩だ、良いところを見せるぞ」
という考えが行動の節々に見え
無茶をしてくれて楽しかったです。
その中のエピソードの1つに
彼の「先輩面」したい所が現れたものがありまして
僕たちはよく地元の公園で野球やサッカーをしていたんです
そこの公園は下水処理上に併設された公園で
公園内の至るところに下水処理上を感じさせる
施設、というかオブジェクトというか
急な角度の3メーター位の物体が有ったんです。
僕らはその物体にダッシュして登り
公園も高台に有ったので、そこから見る景色が最高だったのを覚えています。
そんな時S君から
「お前ら今どこにいるの」
という電話が。
僕らは場所を説明すると
「今からいくわ」
と、S君。
どうやら来るようですね。
そしてサッカーや野球をしていると
S君が登場してました。
僕らは運動をやめS君と談笑します。
すると誰かが『着メロ』を鳴らし出しました。
当時は16和音とかで、生歌なんて入っていません。
懐かしくて悲しくなりますね!笑
すると歌い出すS君。
「俺はこの歌を知っている」
と、言わんばかりですが
悲しいかなその歌声はさながらジャイアン。
雑音を鳴らすS君にみんな辛そうですが突っ込めません。
そして違う曲を掛けてみると…
また歌い出します。
「俺はこのky…」
どんな曲を流しても歌い出すS君。
さながら人間ジュークボックス
しかし
誰もリクエスト等していません。
そんなことをしていると
僕たちは暇なんで、いつものように例の物体に登り出します。
その物体に登るのは結構大変で
助走を付けて本気のダッシュで登るのですが
何回かは失敗してしまう。
それくらい角度が急なんですね。
それを見ていたS君は
「俺はその坂をチャリで下れるけどね」
と、とんでもないことを言い出しました。
皆に戦慄が走ります
「S君、流石にそれはないだろ」
と、口々に言いますが
S君はもう『先輩スイッチ』が入り
僕らの声も右から左
むしろ
「これやったら俺はヒーローだ」
とでも思っていたのかもしれません。
いつも先輩風を吹かし
しかし背も小さく、少しなめられていた部分も
有ったかと思います。
S君はここで起死回生のスタントをし
今までの僕らの『友人カースト』を塗り替え
一気に支配者階級に登り詰めようと考えていたんだと思います。
坂だけにね…
しかし、普通に考えて
『急な坂を自転車で下る』
それくらいで立場が良くなるはずも無いですよね笑
かわいい先輩です。
なのでなんだかんだ愛されてました。
そして自転車で下るわけなんですが
ひとつ問題があり
S君はバイクで来たので自転車を持っていません。
そこでJ君の自転車に白羽の矢が立ちました。
J君も了承し
皆でなんとか自転車をオブジェクトの上に
運び上げました。
これだけでも大変な労力です。
本当に急なんです。70度は有ります。
そしてS君は坂の上で自転車に乗ります。
余裕の表情です。
僕らギャラリーは結構心配していました。
怪我人が出ると思っていました。
しかしスイッチの入ったS君は
「お前らこんなの余裕だゼ」
と、恐怖を感じてない様に見えます。
事実、感じていなかったんだと思います。
だって
僕らはカウントダウンをし、
S君の滑降が始まったのですが
あろうことかS君は
『ガッツリ、ペダルを漕いでいた』
もうね、ビックリしました。
絶対に漕ぐ必要はないんです、絶対に。
そんなレベルの坂じゃないんです。
僕は
「やべえ、天才だ。」
と、思いました。
そこには僕を含め5人のギャラリーが居たのですが
後のインタビューで
「ペダルを漕いだのを見たときどう思ったかって?
Haha!なんてクレイジーなんだと思ったよ!」
と、思ったとみんな言います。
そしてS君は坂を進みます。
一瞬なんですがね笑
そして僕らの予想外の結末が…
地面にぶつかったのですが
あまりにも急な坂だったので
自転車の前部のカゴ
ハンドル
そしてS君の顔面
この三点が地面に激突しました。
「これはヤバイ」
僕は思いました。
それは他のギャラリーも同じで
場が静まり返っていました。
しかし、次の瞬間
S君が起き上がりました!
無事なようです
しかし、僕はあることに気付いてしまいました。
そして突っ込みます。
「顔、ちがくね?」
そうなんです
顔から落ちた衝撃か
それとも
「痛くない!」
と、強がってはいたが実は相当痛く
痩せ我慢による物なのか
S君の顔は酷くひきつっていたのです!
それに気付いた一同は大爆笑
S君もなんか得意気です。
しかし、もう1つあることに気がついてしまいました。
それは
落下の衝撃で前輪と降臨がほぼくっついたJ君の自転車です。
僕がそれに気づき突っ込むと皆は大爆笑。
そして何故かその自転車を引っ張って直そうとするS君。
「ごめんね、ごめんね」
と、言いますが
顔はひきつっていたまま。
笑いすぎた僕らの息はもう1分位止まっています。
しかし、僕はとんでもないことに気付きました。
息もできない中
ふと縮んだ自転車のとなりに目をやると…
そこには1人うつむいたJ君が。
自転車が壊れたショックで悲しそうです。
それに気付いた僕はもうだめです。
笑いながらJ君の方を指さし
皆に教えて止めを刺してやりました。
この場に居合わせて友人は
「人生で一番笑ったのは?」
と聞くとこの時の事を言います。
それくらい笑いました!
そんなお調子者のS君が
『パチンコ屋を出禁になるまで』
を次回は更新します!
お楽しみに~♪


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年齢が3個上のS君とは10代の頃に出会いました。
彼もパチスロが好きで僕がよく並んでいたホールに居たんで
どちらともなく話しかけて次第に仲良くなった。
そんなよくある感じの出会いですね。
仲良くなった僕たちはプライベートで遊ぶようになり
お調子者で目立ちたがりのS君は
「俺は先輩だ、良いところを見せるぞ」
という考えが行動の節々に見え
無茶をしてくれて楽しかったです。
その中のエピソードの1つに
彼の「先輩面」したい所が現れたものがありまして
僕たちはよく地元の公園で野球やサッカーをしていたんです
そこの公園は下水処理上に併設された公園で
公園内の至るところに下水処理上を感じさせる
施設、というかオブジェクトというか
急な角度の3メーター位の物体が有ったんです。
僕らはその物体にダッシュして登り
公園も高台に有ったので、そこから見る景色が最高だったのを覚えています。
そんな時S君から
「お前ら今どこにいるの」
という電話が。
僕らは場所を説明すると
「今からいくわ」
と、S君。
どうやら来るようですね。
そしてサッカーや野球をしていると
S君が登場してました。
僕らは運動をやめS君と談笑します。
すると誰かが『着メロ』を鳴らし出しました。
当時は16和音とかで、生歌なんて入っていません。
懐かしくて悲しくなりますね!笑
すると歌い出すS君。
「俺はこの歌を知っている」
と、言わんばかりですが
悲しいかなその歌声はさながらジャイアン。
雑音を鳴らすS君にみんな辛そうですが突っ込めません。
そして違う曲を掛けてみると…
また歌い出します。
「俺はこのky…」
どんな曲を流しても歌い出すS君。
さながら人間ジュークボックス
しかし
誰もリクエスト等していません。
そんなことをしていると
僕たちは暇なんで、いつものように例の物体に登り出します。
その物体に登るのは結構大変で
助走を付けて本気のダッシュで登るのですが
何回かは失敗してしまう。
それくらい角度が急なんですね。
それを見ていたS君は
「俺はその坂をチャリで下れるけどね」
と、とんでもないことを言い出しました。
皆に戦慄が走ります
「S君、流石にそれはないだろ」
と、口々に言いますが
S君はもう『先輩スイッチ』が入り
僕らの声も右から左
むしろ
「これやったら俺はヒーローだ」
とでも思っていたのかもしれません。
いつも先輩風を吹かし
しかし背も小さく、少しなめられていた部分も
有ったかと思います。
S君はここで起死回生のスタントをし
今までの僕らの『友人カースト』を塗り替え
一気に支配者階級に登り詰めようと考えていたんだと思います。
坂だけにね…
しかし、普通に考えて
『急な坂を自転車で下る』
それくらいで立場が良くなるはずも無いですよね笑
かわいい先輩です。
なのでなんだかんだ愛されてました。
そして自転車で下るわけなんですが
ひとつ問題があり
S君はバイクで来たので自転車を持っていません。
そこでJ君の自転車に白羽の矢が立ちました。
J君も了承し
皆でなんとか自転車をオブジェクトの上に
運び上げました。
これだけでも大変な労力です。
本当に急なんです。70度は有ります。
そしてS君は坂の上で自転車に乗ります。
余裕の表情です。
僕らギャラリーは結構心配していました。
怪我人が出ると思っていました。
しかしスイッチの入ったS君は
「お前らこんなの余裕だゼ」
と、恐怖を感じてない様に見えます。
事実、感じていなかったんだと思います。
だって
僕らはカウントダウンをし、
S君の滑降が始まったのですが
あろうことかS君は
『ガッツリ、ペダルを漕いでいた』
もうね、ビックリしました。
絶対に漕ぐ必要はないんです、絶対に。
そんなレベルの坂じゃないんです。
僕は
「やべえ、天才だ。」
と、思いました。
そこには僕を含め5人のギャラリーが居たのですが
後のインタビューで
「ペダルを漕いだのを見たときどう思ったかって?
Haha!なんてクレイジーなんだと思ったよ!」
と、思ったとみんな言います。
そしてS君は坂を進みます。
一瞬なんですがね笑
そして僕らの予想外の結末が…
地面にぶつかったのですが
あまりにも急な坂だったので
自転車の前部のカゴ
ハンドル
そしてS君の顔面
この三点が地面に激突しました。
「これはヤバイ」
僕は思いました。
それは他のギャラリーも同じで
場が静まり返っていました。
しかし、次の瞬間
S君が起き上がりました!
無事なようです
しかし、僕はあることに気付いてしまいました。
そして突っ込みます。
「顔、ちがくね?」
そうなんです
顔から落ちた衝撃か
それとも
「痛くない!」
と、強がってはいたが実は相当痛く
痩せ我慢による物なのか
S君の顔は酷くひきつっていたのです!
それに気付いた一同は大爆笑
S君もなんか得意気です。
しかし、もう1つあることに気がついてしまいました。
それは
落下の衝撃で前輪と降臨がほぼくっついたJ君の自転車です。
僕がそれに気づき突っ込むと皆は大爆笑。
そして何故かその自転車を引っ張って直そうとするS君。
「ごめんね、ごめんね」
と、言いますが
顔はひきつっていたまま。
笑いすぎた僕らの息はもう1分位止まっています。
しかし、僕はとんでもないことに気付きました。
息もできない中
ふと縮んだ自転車のとなりに目をやると…
そこには1人うつむいたJ君が。
自転車が壊れたショックで悲しそうです。
それに気付いた僕はもうだめです。
笑いながらJ君の方を指さし
皆に教えて止めを刺してやりました。
この場に居合わせて友人は
「人生で一番笑ったのは?」
と聞くとこの時の事を言います。
それくらい笑いました!
そんなお調子者のS君が
『パチンコ屋を出禁になるまで』
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