元裏プロのパチンコ・パチスロブログ

・・・今回紹介する僕の友人は

僕と同じ歳でありながら弟のような存在でもあり

時には兄の様な頼もしさを見せてくれる不思議な人間なんですよね。



その友人をBとしましょう。



Bは不器用なんです。

人付き合いも下手くそですし

世の中に蔓延する大体の事をソツなくこなせません。




・・・Bの不器用さを象徴するエピソードを紹介しましょう。


それは中学校の体育の授業でバスケをプレイした時の事でした


バスケのシュートって当たり前なんですが

”ゴールリングの上方を狙い、ボールが落ちてくる段階でリングインする事を目指す”

というのが当たり前ですよね？


文章を書いていて馬鹿らしくなるほどに

当たり前の事だと僕は感じます。





・・・しかし、彼はバスケをプレイしシュートを打つ際に

”ゴールリングと平行にボールを放つ”

という荒々しい行動に出たのでした。



彼の手法のシュートでは

何度打とうとボールはリングにあたるだけで

リングの輪の中を通過する事はありません。

※二次元殺法ですよね



・・・しかし、Bは同じような手法で何度もシュートを放ち

”なんで入らないのか？”

という疑問に満ちた表情をしていたのでした。







・・・こんなエピソードを紹介すると

皆さんはBの事を運動音痴だと勘違いしてしまうと思いますが


彼にもやはり特技は有りまして

ある方面の分野では非凡な才能を見せてくれたのでした。




・・・社会人になったBは

親族の影響でゴルフを始めたのですが


彼は怖ろしい事に

”コースデビュー時に100以下のスコアを出す”

という偉業を達成しました。




・・・僕もゴルフの知識は浅いので詳しくないのですが

なんでも、ゴルフを始める人にとっての最初の目標は

”100以下のスコアを出す”

というものであり


そのスコアを出すと晴れて中級者の仲間入りだそうです。




・・・そんな中級者の目標であるスコアを

ホールデビュー時に叩き出してしまったBは


その年のうちに

”ホールをパープレイで回る”

という変態的なスコアも叩き出したそうです。



その話を聞いた僕は

Bの事を

”もしかして日本の宝なんじゃないか？”

と思ったりもしたのですが


それ以降のBはゴルフに行く頻度も低くなり

自然とゴルフの話題も会話に出なくなったのでした

もったいない・・・






・・・そして、そんなBはダーツの達人（？）でもあり

ダーツを初めて一年以内のうちに

プロがひしめくダーツの大会で優勝を飾ったこともあるのでした。

※プロとペアで出場していたみたいです。




そんな彼に非公式ながらダーツで勝った僕も

ダーツの達人なんでしょうね・・・

※地元のダーツBAR界隈では最強の素人と呼ばれていました









・・・そんなBは先ほども申し上げましたように

人付き合いが苦手というか口下手な事もありまして


学校生活でも自分から話をすることが少なかったものですから

当然のように

ホールの常連さんと話すことも少なかったんですよね。






・・・そして、Bの見た目は

どこからどう見ても好青年



・・・と言うよりも

少し見方を変えるといじめられっ子の様な雰囲気を醸し出していたので

”無口＆いじめられっ子のような風貌”

という外見のBは


4号機時代のホールの香ばしい常連さんに

絡まれてしまう事も少なくなかったのでした。






・・・そして、Bをホールで絡む人間は

パンチパーマのおっさんだけには留まらず


”ごく普通の主婦にさえ絡まれる”


という事件も起きてしまったのでした。






・・・Bは我慢の人間なんですよ

山王工業で例えると

まんま一之倉ですね。





©集英社　井上雄彦




・・・彼は嫌なことが有っても口に出さず、耐えられるだけ耐える

そんな人間なんですよね。


僕とはまるで正反対です。





・・・そんなBがサクラグループの手伝いをしてくれていた時の事です


彼は僕に指定されるがままにジャグラーを打っていたのですが




©北電子　ジャグラーガール




いつものように狙い台を抑えたBは

その時に打っていた台が設定6という事もあり

順調に出玉を伸ばしていたんですよね。




その時の僕は同じシマの7台くらい離れた台を打っていたのですが

ふと気づくと


”椅子から立ち上がったBが

顔を真っ赤にして何かを叫んでいる”


という光景を目にしたのです。





・・・その状況を見た僕は

とりあえず笑ってしまいました。



その時は同じシマで打っていたと言えども

パチンコ屋の中の出来事ですから

Bが何を叫んでいるのかは僕には全く聞こえませんので


僕の目には

”顔を真っ赤にしたBが口をパクパクさせている”

という風にしか映らなかったのでした。





・・・しかし、普段は温厚なBがそんなに怒るという事は

なにか事件が発生ししているものと思われます。



そして、僕らはホールから出玉を搾取している側の人間ですので

揉め事を起こしてしまうと

その後の僕らの活動に影響が出てしまうかもしれませんので

僕は事態の収拾に走る事にしたのでした。






・・・そして、Bから事情を聴いてみると

彼は興奮した様子で


「隣のババアが俺の脚を灰皿にしやがった！」

と、僕に言ったのでした。





・・・まあ、吹き出しましたよね。


（笑いをこらえて）詳しく事情を聴いてみると


どうやら最初は隣の席で打っている主婦が

Ｂの下皿に煙草の灰を捨ててきたのですが


Ｂがその行為をを咎めなかった事でＢＢＡの悪行はエスカレートしていき

最終的にはＢの足に煙草の灰をかけて来たようです。



そして、ＢＢＡにその悪行を問いただすと

あっさりとBBAは自らの行いを認め

半泣きになって謝ってきたのでした。






・・・その後、BBAに

「どうしてそんな事をしたんだい？」

と聞くと

どうやら嫉妬からくる悪行だったみたいですね。



僕らがいつも出玉を大量に獲得しているのを見ていて

BBAは恨めしく思っていたようだったのですが


ガラの悪い兄ちゃんには絡むことが出来ないので

手頃ないじめられっ子風の見た目のBをいじめて憂さ晴らしをしようと思ったみたいです。





・・・BBAよ、哀れだな。


しかし、こんな形ですがBBAと絡んだのも何かの縁です

そんな訳で、僕はBBAにジャグラーガールの狙い台を教えてあげる事にしました。



そうする事によってBBAは適度にパチスロで遊ぶことが出来ますし

僕らはBBAから設定6の台を教える見返りに

BBAからいつでも飲み物をごちそうしてもらえるようになったのでした。



・・・こうしてBBAは僕らのドリンクサーバーに格上げされたのでした。





・・・それからのBBAは設定6投入イベントの時には

ジャグラーガールの狙い台を取るために3時間ほどの並びを敢行していました。



しかし、僕はBBAに週に一度しか狙い台を教えてあげなかったので

毎日のようにホールに通うパチスロ依存症のBBAは


負け額は減ったと思うのですが

通算成績では勝ってはいなかったと思われます。




・・・そんなこんなで

ドリンクサーバーを手に入れた僕らは

喉の渇きとは無縁のパチスロ生活を送っていくのでした・・・




続く

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